#38 [出前文化]
日本でも韓国でも良く目にする出前。
簡単で楽にご飯が食べられる便利なサービスだ。
日韓の出前に何かに違いがあるのだろうか。
まずは出前の数だ。
日本で出前と聞いて出てくるのは大体ピザ、寿司、ラーメンくらいだ。
しかし韓国はピザ、ラーメン、中華料理、チキン、ポッサム、餃子やその他、韓国料理、ハンバーガーやアイスクリームまでなんでもある。
最近、日本でも和食やハンバーガーの配達が少しずつ始まっているが極めて少数店舗で浸透はしていない。
配達に関してはどうだろうか。
日本はほとんどのお店が"◯◯円以上の注文で宅配します"という条件付きが多い。
それに比べ韓国は一品でも配達してくれるお店が多いので一人分でもちょっとした間食や夜食でも注文出来るのがありがたい。
もう一つ驚いた配達に関する大きな違いと言えば、配達範囲だ。
日本は住所や電話番号で場所を検索し配達する為、建物内にしかほぼ配達出来ない。
韓国も同じく住所や電話番号で配達するのは同じだが、"韓江まで"とか"◯◯公園まで"のように外にまで配達に来てくれる。
近くまで来たら、配達のおじさんが"注文した◯◯さーん!!"と叫んでいるのを今までに何度も目にしている。
日本も取り入れたらもっと利用者が増えるんじゃないかと思う。
また皿の回収でも違いがある。
日本では食べ終わった皿は洗い、まとめて玄関先に出しておき、次の日に回収に来る。
もちろん回収した後もお店で洗い直すだろうが、そのまま玄関に置くと虫や野良猫などが集まるのが嫌で大体は客が一度は洗っておくのが暗黙の了解のようになっている。
韓国はさすがパリパリ(早く早く)精神なので、基本的には当日回収だ。
早い時だと30分前後で来てしまう。
その為、人によっては家の皿に移して、お店の皿は直ぐに外に出すようだ。
また洗わず付属のビニール袋に皿や食べ残しもまとめて入れて外に出して置くのが一般的で日本人の私から見るとお店側は少々大変そうに思える。
日韓問わず宅配サービスもアプリなどが充実してきて利用者も増えているようだ。
しかしそれと比例して配達員の不足やスピード配達が命が故の交通違反など問題も多数起きているのが現実だ。
今後の課題とも言えよう。
便利で美味しい宅配文化。
上手く付き合って行きたいものだ。