#40 [学生]
日韓の学生にも違いが色々あるのをご存知だろうか。
まず幼稚園(保育園)→小学校(6年)→中学校(3年)→高校(3年)→大学(4年、専門学校や短大は2年)で小学校、中学校が義務教育なのは日韓共に同じだ。
しかし大きな違いは受験だ。
日本は一般的には高校受験が一番の山場だ。
それに対して韓国は大学受験が最大の壁である。
韓国ももちろん高校受験はあるが、それは特殊目的学校(科学や外国語、芸術芸能等)を希望する場合だけで、一般的には近所の高校に通う。
韓国の大学受験は世界的にも毎年ニュースになる程だから知ってる日本人も多いだろう。
日本の大学進学率が約50%に比べ、韓国は驚異の98%だ。
就職も大卒が当たり前が多く、今でも結婚相手に卒業大学を気にする風習が根強い。
数字を見ただけでも如何に韓国の学生生活が厳しいかが理解出来る。
学校生活の違いには何があるだろうか。
実際、行ったことは無いが、話で聞く限り、韓国は男子校、女子校が多い。
日本は男女共学が大半を占め、昔は韓国の友人に大分、羨ましがられた。
もう一つ、羨ましがられたことと言えば、授業の長さだ。
日本は基本1~6時限まであり、放課後は部活、又はアルバイトや塾と言うのが一般的だ。
私も中学時代は吹奏楽部に所属し、フルート、ピッコロを担当し、高校時代は1年生の1年間、吹奏楽部でオーボエを担当し、2,3年生は歌手を目指し始めてオーディションを受けるためのアルバイトをして東京へ行く資金集めをしていた。
又、学校によっては文武両道を掲げ、必ず何かしらの部活に所属しなければいけない学校もある。
その為か籍だけ置いて、出席しない幽霊部員も多い。
それ比べ韓国は授業が8時限まである。
学生時代、友人はメールをしていると夜遅い返信だったので、日本は早く学校が終わる事をよく羨ましがっていた。
さらに韓国には夜間自立学習(ヤジャ)があり、夜10,11時くらいまで学校で自主学習をするのがほとんどだ。
部活動の経験はほぼ無く、アルバイトは大学生になってからという人がほとんどだ。
みんな大好きお昼休みはどうだろうか。
韓国は基本、学校に食堂があり、給食スタイルだ。
ヤジャもある為、夕飯も学校の給食で済ませる人もいる。
逆に日本はお弁当を持って来たり、売店で購入したり、近所のコンビニで買い弁をするスタイルだ。
ただやはりお菓子を持って来たり、女子が化粧品を隠し持って来るのは日韓共通だ。
他にも沢山の相違点や共通点があるだろうが、日韓共に学生は楽しくもあるが、厳しい時代を生きていると感じる。
周りのフォローや社会的な支えも必要だ。
私はもう支えなきゃいけない方の立場だが、出来る事とすれば歌や演技で勇気や希望を与える事くらいだ。
ただそれが学生達の力になればと思う。
未来を良い方向に変えて行く学生が増えて行く事を願いたい。